ゲーミングPCの電気代は月いくら?電源容量で計算すると高く出る理由

ゲーミングPCを買う前や、電気料金の請求を見たあとに気になるのが「ゲームをすると電気代は月いくら増えるのか」です。検索すると「600Wのミドルスペックなら1時間18.6円」のような表がたくさん出てきますが、その600Wは多くの場合、電源ユニットの容量(=上限の余裕を見た箱の大きさ)で、PCが実際に使う電力ではありません

この記事では、NVIDIA公式のグラフィックスカードの電力、インテル公式のCPUの電力、電気料金の目安単価31円/kWhという、誰でも確かめられる公式の数字だけで計算し直します。結論から書くと、1日3時間・月30日遊ぶ場合の上限の目安は、RTX 5060クラスで月約820円、RTX 5090クラスでも月約2,020円です。(2026年9月22日時点の公式表記にもとづく計算です)

目次

【結論】1日3時間遊んだときの月の電気代(上限の目安)

CPUはインテル Core i5-14400(公式の最大ターボパワー148W)でそろえ、グラフィックスカードだけを変えて計算しました。「上限の目安」はGPUとCPUがどちらも公式の最大値で動き続けたと仮定した数字です。

グラフィックスカードGPUの公式電力GPU+CPUの上限1時間あたり月(3時間×30日)
GeForce RTX 5060145W293W約9.1円約817円
GeForce RTX 5060 Ti180W328W約10.2円約915円
GeForce RTX 5070250W398W約12.3円約1,110円
GeForce RTX 5070 Ti300W448W約13.9円約1,250円
GeForce RTX 5080360W508W約15.7円約1,417円
GeForce RTX 5090575W723W約22.4円約2,017円
GPUの電力はNVIDIA公式の「総グラフィックス電力」、CPUはインテル公式の最大ターボパワー148W。電気料金は目安単価31円/kWhで計算(2026年9月22日確認)

計算式は (W数 ÷ 1000)× 時間 × 31円 です。たとえばRTX 5060の行は 293W ÷ 1000 × 90時間 × 31円 = 817.47円 になります。

この表にはマザーボード・メモリ・SSD・ファン・モニターの電力と、電源ユニットの変換ロスが入っていません。一方で、ゲーム中にGPUとCPUがずっと公式の最大値に張りついているとは限らないので、実際の数字は表より下がる場面もあります。表は「高めに見積もった本体の目安」として読んでください。

電源ユニットの容量で計算すると高く出る理由

よく見かける「600Wのゲーミングなら〜」という計算は、電源ユニットの容量をそのまま消費電力として使っていることがほとんどです。ところが電源ユニットの容量は、PCが一番重い瞬間でも足りるように余裕を持たせて選ぶ数字です。

NVIDIA公式の仕様表でも、グラフィックスカードの電力(総グラフィックス電力)と、PC全体に必要な電源(必要なシステム電力)は別の行に書かれています。RTX 5080のページには、必要なシステム電力の最小要件がRyzen 9 5900X搭載のPCを前提にしているという注記もあります。つまり「必要なシステム電力」は電源を選ぶための推奨値で、ゲーム中に使う電力の実測値ではありません。

グラフィックスカード必要なシステム電力(公式)その値で計算した月額上限の目安で計算した月額
RTX 5060550W約1,535円約817円約1.9倍
RTX 5070650W約1,814円約1,110円約1.6倍
RTX 5070 Ti750W約2,093円約1,250円約1.7倍
RTX 5080850W約2,372円約1,417円約1.7倍
RTX 50901000W約2,790円約2,017円約1.4倍
いずれも1日3時間×30日・31円/kWhで計算。「上限の目安」はGPUの総グラフィックス電力+CPUの最大ターボパワー148W

電源容量で計算した数字は、上限の目安で計算した数字の約1.4〜1.9倍になりました。ミドルクラスほど差が大きいのは、電源の推奨値とGPUの電力の開きが大きいためです(RTX 5060は必要なシステム電力550Wに対して総グラフィックス電力145W)。「ゲーミングPCは電気代が高いから」と購入をためらっている場合は、電源容量ベースの表を一度疑ってみてください。

自分のPCで電気代を計算する4つの手順

① グラフィックスカードの電力を公式ページで調べる

NVIDIAのGeForceは製品ページの仕様表にある「総グラフィックス電力」を使います。メーカー独自のオーバークロック版は数字が変わることがあるので、手元のカードのメーカーページも確認してください。

② CPUの電力を公式ページで調べる

インテルは「プロセッサーのベースパワー」と「最大ターボパワー」が書かれています。Core i5-14400ならベース65W/最大148Wです。上限の目安を出すなら最大ターボパワーを使います。

③ 電気料金の単価を決める

家電の電気代表示に使われる目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が令和4年7月22日に改定した31円/kWh(税込)です。実際の単価は契約プランや燃料費調整額などで変わるので、検針票や電力会社のマイページの単価に置き換えると自分の家の金額になります。

④ プレイ時間を掛けて計算する

(GPU+CPUのW数)÷ 1000 × 1か月のプレイ時間 × 単価、で計算します。1日1時間なら表の月額の3分の1、1日6時間なら2倍です。

  • RTX 5070+Core i5-14400、1日2時間×30日の場合:398W ÷ 1000 × 60時間 × 31円 = 約740円
  • RTX 5060+Core i5-14400、平日1時間×22日+休日5時間×8日(計62時間)の場合:293W ÷ 1000 × 62時間 × 31円 = 約563円

Nintendo Switch 2と比べるとどれくらい違う?

任天堂はNintendo Switch 2の仕様ページで、TVモードのゲームプレイ時の消費電力を約19Wと公表しています。同じ1日3時間×30日で計算すると、19W ÷ 1000 × 90時間 × 31円 = 月約53円です。

機種ゲーム中の電力月(3時間×30日)
Nintendo Switch 2(TVモード)約19W(任天堂公式)約53円
ゲーミングPC(RTX 5060+Core i5-14400)上限293W約817円
ゲーミングPC(RTX 5090+Core i5-14400)上限723W約2,017円
Switch 2は任天堂公式の仕様ページ(TVモード・ゲームプレイ時)の値。PCはGPUとCPUの公式の最大値の合計

上限で比べると、RTX 5060クラスのPCでもSwitch 2の約15倍です。ただし金額にすると月800円前後の差で、「毎月のゲーム代」と比べれば小さい数字です。PlayStation 5については、ゲーム中の消費電力を公式ページで確認できなかったため、この記事では数字を載せていません。

電気代を下げたいときに効くところ

  • フレームレートの上限を決める:モニターのリフレッシュレート以上の描画はGPUの負荷を増やすだけなので、ゲーム側やドライバーで上限を設定すると電力も下がります
  • 遊ばないときはスリープかシャットダウン:上の計算は「ゲーム中」だけです。起動したまま放置した時間は、ゲーム中より少ない電力でも積み重なります
  • 電気料金の単価を確認する:31円は目安です。単価が35円なら表の金額は約1.13倍、27円なら約0.87倍になります
  • これから買うなら、必要な性能を先に決める:遊びたいゲームの推奨環境を満たす一番下のGPUを選ぶのが、本体価格と電気代の両方でいちばん効きます

遊びたいゲームの必要スペックを数字で確かめる方法は、FF14の公式ベンチマークを例にした記事でまとめています。

よくある質問

Q. 24時間つけっぱなしにすると電気代はいくら?

ゲームをしていない待機中の電力は、CPUやGPUのメーカーが公式の数字を出していないため、この記事では計算していません。ゲーム中の上限の数字を24時間に当てはめると大きく過大になるので注意してください。正確に知りたい場合は、コンセントにつなぐワットチェッカーで測るのが確実です。

Q. 電源ユニットは大きいほど電気代が高くなる?

電源ユニットの容量は「最大でどれだけ供給できるか」で、容量が大きいだけで消費電力が増えるわけではありません。電気代を決めるのは、中のGPUやCPUが実際に使う電力です。

Q. ゲーミングノートPCならもっと安い?

ノート向けのGPUはデスクトップ向けより電力の上限が低く設定されるのが一般的ですが、機種ごとに設定が違います。手元の機種の仕様ページでGPUの電力を確認して、同じ式に当てはめてください。

まとめ

  • 電気代の計算に使うべきなのはGPUとCPUの公式の電力で、電源ユニットの容量ではない
  • 1日3時間×30日・31円/kWhの上限の目安は、RTX 5060クラスで月約817円、RTX 5070で約1,110円、RTX 5090で約2,017円
  • 電源容量(必要なシステム電力)で計算すると、約1.4〜1.9倍に高く出る
  • Nintendo Switch 2(TVモード約19W)は同じ条件で月約53円
  • 自分の家の金額にするには、31円を検針票の単価に置き換える

出典(自分で確認できる公式情報)

本記事の数値はすべて下記の公式ページの表記にもとづいています(最終確認日:2026年9月22日)。月額はそれらの数字から当サイトが計算したものです。

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この記事を書いた人

ゲームのウラ話 運営者:Satimo

1990年代から30年以上にわたってゲームをプレイし続けるレトロゲーマー。
特に思い入れが強いのは初代PlayStation時代のSIEタイトル群で、
『サルゲッチュ』『どこでもいっしょ』『パラッパラッパー』は全作品プレイ済み。
現在も最新ハード(PS5・Switch2)からレトロゲームまで幅広くプレイ中。
当ブログでは、長年のプレイ経験に基づいた一次情報レベルのレビュー・考察を
発信しています。

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